有限会社みやもと石材店

ブログ

アーカイブ:2016年1月の記事一覧

墓前灯籠を建てること

2016年01月23日(土)

墓前灯籠の意味は、

墓所の入口に光をもたらしてくれる、ということです。

 

家の玄関には明かりが灯ります。

港には灯台があります。

空港には管制塔があります。

 

入口にはすべてその場を照らすもの、入ってくるものを誘導するものがあります。

墓所もまたしかり、そのための墓前灯籠です。

ロウソクを灯すことをせずとも、その存在が灯明となります。

 

「お墓の向き」の記述にもありますが、墓所の方角を示す意味合いもあります。

お墓の向き

2016年01月23日(土)

新しくお墓を建てるとき、よく施主様が気になさることです。

東向きがいいんですか?北向きはダメなんですか?

 

建てる向き自体は、特に気になさらなくても良いかと思います。

土地なりに、お参りしやすいよう、不自然でないような向きで良いのです。

 

厳密に言うなれば、お墓は南向き、お参りする人が北向きになるのが理想的だと思います。

宴席や車の座席に上座・下座があるように、墓所にも上座・下座があります。

北側が上座、南側が下座です。

 

余談ですが、北側が上座・南側が下座ということに関するとされる言葉

・指南

指導者が北側に立ち、南側にいる聴衆に向けて指をさし演説をする

・君子南面

王・皇帝といった立場の人は南側に顔を向ける

・北面の武士

朝廷に仕える武士は南側に座し北に顔を向け、帝に謁見する

 

墓所の向きに制限がないようであれば南側に向けるのが良いと思います。

それが出来ない場合、どうすればよいのか・・?

 

それは、墓所内に、お墓が建っているほうが北側である、という意味を持たせればよいのです。

最たる方法は、墓前灯籠を建てること。

 

墓前灯籠の「火袋」と呼ばれる部分の両脇に、太陽と月が彫刻されています。

お墓に向かって右側が太陽、左側が月。

太陽が昇る方角は東、反対側は西。

DSC03289

そうすると奥側(お墓のある方)が北、手前側(お参りする側)が南となります。

このような意味をもたせるためにも、墓前灯籠をお勧めしています。