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2017年06月13日(火)
香川県高松市から産出される庵治石の山の見学に行ってきました。
庵治石といえば品質、風合い、どれをとっても世界でも通用するグレードのもの。
サンプルや製品は見ることはありますが、山から割り出されるところは初めてです。
丁場の風景
大きな重機がオモチャのようです
丁場の人から説明を聞かせてもらいます
小割りの実演
山から割り出された石を、さらに製品に近い寸法に割ります
穴をあけて
せりやを打ち込んで
割れました
きれいな割れ目です
原石の近くで写真を撮ってもらいました
これほどの大きな石を扱うとき、ほんの少しの油断や失敗で大事故につながります。
また、割り方ひとつで製品として使えるところも使えなくなるそうです。
(庵治石の性質ゆえのサビやスジが多く、墓石として使用できるのは産出量の3%程度とか)
常に気を張って、職人としての誇りをもって仕事に携わっている、と言われていました。
丁場の職人さんのおかげで私たちの手元に最高級の石が届けられるということを実感しました。
丁場から一望できる市街地
2017年03月29日(水)
先日掲載した、講義での問題の解答です
先に答えを言いますが、問1から6まで、すべて『☓』です
解説は以下の通り
1.人が亡くなれば、仏様に生まれ変わる、仏様のもとへ生まれに行く。
生きている間は「生まれ」る前なので、「生前」の言葉こそ最適。
補足:「往生」とは、仏に生まれに行くという意味。
2.葬儀の帰りに塩をまいて清める、などと言いますが
亡くなった方を不浄のもの、悪霊として忌み嫌うのですか?
失礼極まりないことです。
3.お墓の一番上の縦長の石は『佛石 ほとけいし』というもので、その名のとおり仏様として拝むものです。
石の頭頂部は仏のおでこの部分、「白毫 びゃくごう」といい、仏の力が集約されるところです。
宗派によって違いますが、その部分に本尊を表す梵字や、真理を表す円を刻みます。
家紋はいわば俗のもの、仏の力を塞いでしまいます。
4.いわゆる「手元供養」というのでしょうか、故人が傍にいてくれるらしいのですが
お気持ちは分からなくもないですが、やはりお骨はあるべきところへ納めさせていただくのが残された人の務めだと思います。
故人は仏となられるのです、お骨の一部を置いておくなど、俗世に引き留めることはおやめになるべき。
一時の流行で装飾品を作ったはいいものの、時間の経過とともに後悔し、相談される方が後を絶たないそうです。
5.「分骨」とは、お骨の一部を本山にお納めすることをいいます。
親族間、兄弟間で分け合うものではありません。
埋葬は一カ所ですべき。我々が戸籍を2つ持てないのと同じことです。
6.「散骨」などという行為が罷り通っているようですが、これはもう論外ですね。
当人はそれで満足なのかも知れませんが、部外者からすれば、ただの人骨の投棄です。
骨と一緒に、人間としての尊厳までもお捨てになるおつもりでしょうか????
お骨は「自然に帰す」のではなく、「浄土にお帰りいただく」ものです。